24日に変わってすぐ、うお座で新月となりました。
顕著なのは新月を頂点とする山羊座火星と牡牛座天王星とのセクスタイル。
オーブを緩めにとると、新月を頂点として射手座の小惑星ISISとふたご座0度のアルシオーネ(昴/プレアデス)とスクエアにもなっています。
ゆるすこと。
と言ったときに、ああーと心の片隅に後ろめたさが生じるでしょうか。
特にホーム、母親のこと。
と言うとげんなりしてくる方もいらっしゃるかもしれません。
安定を意味するハウスからの支援を受ける新月、ホームを表すハウスで起こります。
ホームという言葉をよく使います。
家庭というと、ちょっとサザエさんだったり、おとうさんおかあさん子供、みたいなイメージが強い方もおられるかと思いますので、言い換えてホーム、です。
大きな意味で自分がほっとして、お気に入りのほつれた毛布をかかえて色あせたパジャマとかでもいられる人間関係。小学生のときの自分のままでいられる人間関係でもいいです。

なので、母親というか母親的なものに対して、ゆるす、というテーマの新月に思えます。
無力だった自分を守り、助け、食べ物をくれた人。
無条件に好きになってしまう、あるいは好きでいないと生きていけない、と本能的に知っていた人。
この2020年を生きている私達の中には、愛情と、束縛を同時に受け取ってきた、ということを自認できている方が多いかと感じております。
そして、その「重い/不自由な」愛を所与のものとして受け取ってきたから、自分はこれから束縛を含まない愛をどうやって構築しようか、試行錯誤している。
それが確立するまでは、自分と同じような重い愛で育つ子供を持つのが「申し訳ない」と感じている方も多いのではないかな、と感じています。
長期的に続ける人間関係である、ホーム。ホームでの、新しい愛。
そのために、過去をゆるすことが土台としてあった方が、自分の中のゆとりをより多く持つことができるのではないでしょうか。
悲しさや怒りに占められていた心のスペースを明けておく。
そしてそのゆるしのキーに使えそうなのが、「ロジック」。テーマは「父と母」「結婚」かもしれません。
調和的に新月に差し込む山羊座火星と牡牛座天王星。
山羊座の火星はシンプルに家父長的な男性、あるいは非常に訓練された効率的な軍人を連想させます。
そして天王星ウラヌスはガイアの息子であり夫、無辺な天そのものの神格化。いずれも男性天体です。
ガイア=大地・地球・地母神とすると、まさに牡牛座天王星の配置と照応する神話となっています。

2世紀ごろのモザイク。ゾディアック(黄道十二宮)のホイールを抱えてます。
こちらも素敵。
陰と陽が結ぶ、全くの異なるものが結ぶということの果てしない断絶と希望。
そしてその断絶をサバイブした母と父からしか、生まれえない生命というもの。
その奇妙な奇跡の結果が生きとし生けるものであると認識していく、なんていうこともゆるしの助けになるかもしれません。
少し早い春がやってきつつあります。素敵な魚座新月タームとなりますように。
愛を込めて。
この記事へのコメントはありません。